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オレはなぜドアが閉まらないか、全くもって疑問ではあったが、閉まらないモノは仕方ない。
多少冷静な判断力もなくなってたのだろうか。
オレも何も考えず電車から降りると、胸を押さえながらプルプルしているマサに近付いた。
マサは近付いてくるオレを見て、一瞬ギョッとしたように固まったが、構わず近付いて組み付くオレ。
「て、てめ・・・コラ!」
マサは抵抗するが、全てが後手に回っている。
オレは構わずマサの胸ポケットからゲルググを引っ張ると、そのままケータイを引きずり出した。
そしてそのケータイを掴んだオレは・・・
「ファンネル!!」
ひとことだけ叫ぶと、迷う事なくマサのケータイを思いっきりブン投げた。
※ガンダムに出てくる・・・まぁミサイルみたいなモンだと思って下さい
「うおぉぉぉ!?」
それを見たマサはアホ面を晒しながら、弧を描いて飛んでいくケータイを目で追う。
きっと今攻撃すれば確実に決まる!ってくらいマサの意識がケータイに注がれていた。
ケータイはホームを超えて反対の線路どころか、さらに奥の方の茂みへと飛んでいく。
うん
オレ・・・
今書いてて何かとても悪い事をしたような気がしてきた
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