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「て、てめ!何してんだよ!」
マサは慌てたようにホームを挟んだ向かいの線路へと走っていく。
オレは元々自分が乗っていた電車へ走っていく。
これでオレの目の前でドアが閉まろうモノならギャグ以外何物でもないが、そんなオチもなくオレは無事乗車した。
その時にはマサは線路へと降りている所だった。
恐らくほぼ確実に壊れたであろうケータイを探すのだろう。
車内へ入るとハジメとジンは腹を抱えて大笑いしていた。
そして電車は走り始めるのだが・・・
発進する際オレは、ホームに1人佇んでいた佐川と目が合う。
その瞬間何とも言えないような表情で、軽く頭を下げられたのが印象的だった。
思わず釣られてオレも片手を軽く上げて、アイサツしてしまった。
あれだけヒドイ事をしておきながら、別れを惜しむかのように・・・
佐川は胸中に何を思っていたのか。
当然この先二度とマサと佐川に出会う事はなかった。
今気付いたんだけど・・・
旅行の話で、こんだけページ使ったのに目的地に未だ着いてないっていう
まぁ、書いてるヤツが書いてるヤツだからって事で
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