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「まぁ吸ってくれや」
前田さんは自分のラークを差し出してくる。
「・・・?どしたんすか(笑)」
この時点では、ロクでもない頼み事かと思ったのだが・・・
「稲本お前、もうひとつバイトする気ねえか?」
ん?
てっきり同じ地区の違うピザ屋にカチコミかけてこいとか
根岸さんにケンカ売ってこいとか
隣の県でしか売ってないサイダーが飲みたいから、半日以内に買ってこいとか
そんなムチャ振り系かと思ってたのに
まぁ、実践した事はないが(笑)
!?
・・・まさか
「いくら金が良くても違法なモノの運び屋とか、前田さんの個人的なカチコミとかだったらムリっすよ。オレよりも根岸さんとかの方が・・・」
!!!
次の瞬間、オレの頭にハンマーのような鉄拳が降り注いだとか注いでないとか・・・
「お前、どんな目で俺を見てんだよ・・・そうじゃねえよ。普通に真っ当な話だ。大体こんな優しい俺が可愛い後輩にムチャ振りした事ないだろうが」
いや、ありませんでしたっけ?(笑)
「実はよ・・・」
前田さんが話した事は以下のような内容だった。
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