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その時、オレはふと頭のスミに残ってたモノを思い出した。
「前田さん、オレはムリですけど・・・1人紹介できそうなのなら居ますよ?」
「ん?どんなヤツだ?ソイツすっごい馬鹿か?」
あ、重要なのソコなんだ
「まぁ、馬鹿レベルだけで言うならスーパーサイヤ人級の馬鹿ですね」
前田さんの目が輝き始めた。
何だろ・・・
また前田さんの話の主旨がズレてきてるような気もするけど
まぁいいか
「覚えてるかどうか分からないけど、前田さんも2回ぐらい会った事あるヤツっすよ?リオです。ほら、前田さんと根岸さんがケンカに乱入した時の」
オレがリオの名前を出した途端、前田さんの目の輝きが失われた。
それはもう、見ていて分かりやすいぐらいに・・・
ラオウから剛掌波を食らった時の映像を見た直後のスロッターの反応にも似ている。
「あぁ・・・あのヘタレちゃんか・・・」
どうやら前田さんから見てもリオの印象はかなり悪いようだ。
リオなのだが、実は3ヶ月もしないウチにファーストフードのバイトを辞めてしまったのだ。
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