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大した理由はない。
あの性格だから単純に女子店員全員を敵に回し、嫌われ、ついにはその環境に耐えられなくなりアッサリ辞めてしまったのだ。
それ以降も何度かバイトを探していたのだが、運悪くドコも断られている。
この時期の口癖は
『どっか入れてくれるバイトないすか~?』
だった。
リオがファーストフードを辞めた時、オレはこれで手の焼けるアホとの付き合いも終わりだと思って喜んだのだが、結局その後も付き合いがズルズルと続いている。
オレの携帯番号を教えたのがオレの敗因だった・・・
まぁ、そんなワケでピンと来たのである。
「あのヘタレかぁ・・・てかアイツ高校生だったよな?夜勤ムリじゃん・・・まぁ、夕勤も欲しいって言ってたけどよ。でもあんなヘタレじゃ、どうせすぐに・・・ブツブツ」
前田さんはどうにも気に入らなかったらしく、呪祖のように1人つぶやいている。
「まぁ、あんなヘタレでも人員にはなりますよ?しかも口だけ野郎の鼻っ柱もヘシ折られて、案外一皮剥けるんじゃないすか?」
オレは今でも剥けてないが・・・
どうでもいいか(笑)
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