セブンイレブン武闘派店

18/24

9289人が本棚に入れています
本棚に追加
/992ページ
そんなやり取りをしていると、前田さんが愛車マスタングに乗って現れた。 「おう!遅くなってわりぃな!取り合えず乗れや」 ちなみに今回オレは行かない。 実はこのすぐ後ピザ屋のバイトがあるからだ。 よって、リオと前田さんだけがコンビニに行く事となる。 「おおぉお久し久しぶりりです!こここ小妻と言います!!」 前田さんを見た瞬間に、緊張という言葉すら当てはまらない程ガチガチになっているリオ(笑) 気持ちはよく分かる 前田さんって知らなきゃ本当に怖いもん・・・ 「失礼します!」 リオは普段オレには見せない礼儀正しさで、前田さんの車に乗り込んだ。 「あれ?稲ぴょん乗らないんすか?」 外から車の窓ごしに、にこやかに手を振るオレを見て怪訝そうな顔をする。 「だってオレこれからバイトだもん」 その瞬間リオの表情が絶望一色のような顔になった・・・ リオは前田さんとは初対面ではないが、まともに会話した事はほとんどない。 きっと虎の檻に1人で閉じ込められた気分になったのだろう。 そしてそんなリオの顔を見ながら大爆笑する鬼畜なオレ。 市場に売られていくような表情のリオを乗せて、前田さんのマスタングは行ってしまった。
/992ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9289人が本棚に入れています
本棚に追加