『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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「うひゃひゃひゃ!ゲルググが!ゲルググがぴゅ~んって飛んでったぞ!」 「シャア専用だと飛距離も三倍だな!」 「あひゃひゃひゃ!」 悪魔のように笑っているアホ3人を乗せた電車は、変わらず走っていく。 そんな暇を持て余さなかった道中を経て、ようやく熱海へと着いた。 「来~たっぞ♪来たぞ♪あ~たみっちゃん♪フンフンフフン♪・・・」 ハジメはテンションが激上がりして意味不明な歌を歌っている。 アラレちゃんが元ネタだろうか? しかもフレーズを知らないのか最初以外はオールハミングだ。 「さる♪・・・ゴリラ♪ちんぱんじ~♪」 ジンも歌っているが、もはや熱海には何も掛かっていない。 そんな2人に、オレは冷たい視線を投げながらタバコに火を点けた。 通行人の往来も激しい駅前にも関わらず、2人の大声での奇行はハッキリ言って不愉快極まりない。 なのでオレは言ってやった。 「は~るばる~♪来たぜ♪は~こだってぇ♪!!」 ※函館も関係ありません 通行人の冷ややかな視線が何とも快感な3人。
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