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「いや、あのコンビニ・・・なんすけど・・・」
オレは目をキラッキラさせながらリオの次の言葉を待った。
本当なら会った瞬間に
『騙されたぁ！』
的にリオがオレに食ってかかってくると期待してたのだが・・・
まぁいい
鬼ヶ島に放り込まれた憐れな小鹿ちゃんの話を聞いてやろうじゃねえか
「あのコンビニ・・・別に普通ですよ？」
は？
んなワケねえだろ
リオは拍子抜けしたオレをよそに、話を続けた。
「いやぁ・・・あんなガラ悪い場所にあるし、俺も最初は緊張してたんすけどね。何しろあの鬼みたいな人(前田さん)の友達が店長って聞いてたし」
リオから聞いた話はこうだ。
確かに夜中はチンピラやタチの悪い酔っ払い、暴走族やギャングの兄ちゃん、得体の知れないフィリピン人やロシア人、ヤク中だか何だかとにかく頭のイカれてるヤツら等が、かなりの比率で客層を占めるらしいのだが・・・
リオがシフト入りする夕方勤務の時間帯は、普通に会社帰りの人や近所の主婦、近くの病院関係者や見舞い客などがほとんどを占めているらしい。
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