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「何だぁ・・・」
オレは盛大な溜め息と共に煙を吐き出した。
「何がっすか?」
「もっとバイオレンスで刺激的なコンビニかと思ってたのに・・・お前が『もうヤダ~』的な雰囲気になるのを楽しみにしてたんだけどよ」
「・・・」
オレは本来リオの苦悩する姿をイジり倒して、さらにヘコますのが大好き(笑)
「あ、でもあのコンビニ・・・ひとつだけ稲ぴょんが喜びそうな話があるんすけど」
それを聞いて再び目が輝きだすヒマ人なオレ。
「やっぱり聞いてた通り、夜勤組は全員イカレてそうっすね。あまり絡みはないんすけど」
リオが丁度バイトが終わる時間に夜勤組が出勤してくる。
なので多少の会話で感じた率直な感想のようだ。
だがオレはそんな話は求めてない。
リオが客に絡まれたり、前田さんと同類っぽい想像をしていた店長にヘコまされる話を期待していたのだ。
「何だ、そんな事か・・・そりゃそうだろうよ。前田さんが武闘派店って言ってたぐらいだし、イカレてんのも多いだろうさ」
「でもあの店長、稲ぴょんの事あきらめてないっすよ!」
「だが断るっ!」
それが嫌だったから、リオを人員として送ったんだけどなぁ・・・
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