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「・・・まぁ・・・色々言いたい事もあるけど、あがれよ」
オレの言葉が聞こえてるのか聞こえてないのか、ハジメはウチで飼っている犬に手を挙げてアイサツしていた。
「よっ!久しぶりだな!カイゼルシュタット=フォン=ルードヴィッヒ!」
ウチの犬は確実にそんな名前じゃない
「しかしお互い変わらんなぁ」
オレの部屋に入るなりタバコに火を点けるハジメ。
「稲本は相変わらず頭オカしい事やってんのか?」
「いやいや、お前には言われたくない」
久々だという事もあり、しばらくはオレもハジメも世間話や過去話に華を咲かせていた。
セント・ボン・ムガルの元ネタがビックリマンのキャラからだったり、何たらルードヴィッヒがスーファミの超マイナーなプロレスゲームのラスボス名だったり。
まぁ、実を言うとそれ以外ほとんど会話のキャッチボールが成立してないって話もあるが・・・
ちなみにハーブセッ○クスについては
『俺そんな事言ったっけ?』
と言われた。
相変わらず話をしてると疲れるヤツだ。
だが・・・
久々のやり取りにオレは心地いい何かも感じていた。
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