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そんなリオを尻目に、ハジメは落ち着いた物腰を崩さずAVコーナーの棚を見続けている。
さながら、何物にも動じない悟りを開いた達人の如く。
「え~っと・・・稲本このコ誰?(笑)取り合えずこの『ブ○カケ120連発』の2か3を借りるか迷ってるからちょっと待ってて」
どんだけしょうもない理由で人を待たせる気だ、この男は
しばしタバコを吸いながら待つ事数分・・・
「いや、待たせちまってわりぃな」
ホクホク笑顔のハジメ君が灰皿のある一角に戻ってきた。
「ぶほっ!ハジメお前!結局どっちも借りるんかい!?しかも新作1泊2日を2本て!」
ハジメは明日には返却しなくてはいけない120分のAVを2本も借りて、一体今日何発ヌこうと言うのか?
1泊2日が1発2日じゃ済まないのは確かである。
「リオです!稲ぴょんの弟子やってます!」
リオは戻ってきたハジメに再び自己紹介する。
いや、あのねリオ君・・・
超恥ずかしいから本気でやめてくんない?
だが、リオの弟子発言を聞いても当然動じる事のないハジメ。
むしろ予想外な返事を返してきた。
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