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「そんで・・・リオ?リオは何借りるんだ?」
初対面でまず気になるのソコ?
ソコなの!?
終始ご満悦のハジメ君。
彼はきっと帰るのが楽しみで仕方ないんだろう。
もちろんそれを察したオレがアッサリ帰すワケがないが(笑)
ハジメは呆気に取られてるリオからAVを奪い取ると・・・
「ぎゃははははは!マニアックだなオイ!」
周囲の目もはばからず大笑いした。
何と言うか・・・
リオは当時、洋画のパロディ物のAVにハマッていた。
『エロム街の悪夢 ~もっと腰をフレディ~』
『タツミネーター ~子宮最後の日~』
「ぎゃははははは!」
床を転げんばかりの勢いのハジメに、恥じらいの心がまだ残っていたリオは挙動不審になる。
「ち、ちょ!ハジメさん!返して下さいよ!」
「いーやーだー!」
だがハジメは初対面のハズのリオのAVを手に取ったまま、店内を走り去って行った。
すでにリオは泣きそうな顔である。
どうでもいいオレはタバコを吸い続けていた。
AVコーナーと言わず、普通のレンタルコーナーにまで逃げ込んだハジメは中々見つからなかったそうだ。
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