『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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中途半端な時間に特に感動もなく空腹を満たしたオレ達は、そのまま海沿いに歩いて公園のように開けてる場所で腰を落ち着けた。 「どうする?」 「おみやの松だか何だかってココだろ?もう目的半分は果たしたな」 「熱海って何もないな」 ・・・ 熱海在住の方すんません 「昭和ストリップ劇場探そうぜ!」 ハジメが何やらうるさい。 見ればハジメは変なチラシを宝物のように握りしめていた。 かたくなに手放そうとはしない。 「ハジメ君?ちょっとソレ見せてごらん?ね?コレあげるから」 オレは、朝に借金して買ったタバコすらすでに吸い切っていたハジメに、セブンスター1本を与えてチラシを受け取った。 それを開くとやけに古いチラシで『査定無しで即日ご融資♪090・・・』と書いてあった。 しかもマジックで・・・ 確かに闇金が流行り始めた時代だったが、さすがにコレはひどすぎる。 メモ書き以下のシロモノだ。 これで電話するヤツいるのだろうか? だがこのチラシと、さっきからストリップストリップとうるさいハジメの言動と繋がらない。 「電柱から剥がしてきたんだ。最悪今日だけ借りようかなって思って」 拝啓ハジメ君のお母様 ボクは彼が東京の大学で、ちゃんと生きていけるか心配でたまりません
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