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理由?
『これはこれで何となく面白そう』
だったから
元々大して考えないオレ達。
どんな劣悪な環境でも、行ってしまえば何とかなるだろう精神で乗り切れる、と信じて疑わなかった。
そして当日・・・
待ち合わせ場所が地元の駅だったのだが・・・
2人共大幅に遅刻した。
「ちょ!おま!フザけんなよなぁ!」
「お前こそ人に頼り切ってるから寝坊なんかすんだよ!」
オレ達は必死に走る。
途中から新幹線に乗り換える予定なのだが、走って何とかギリギリ間に合うかどうかの瀬戸際だった。
ナゼ2人共寝坊して遅刻したのか?
お互いに、起きたら連絡ぐらいするだろうという完全に人任せな行動を取ったからである。
ハジメに至っては目覚ましすらかけなかったようだ。
当然2人共起きれるワケがない。
オレ達はタバコでリーチのかかった脆弱な肺をフル活用して走り続けた。
まだオレは道場に通っていた為、ハジメよりは多少マシだったが・・・
「竜巻旋風脚っ!」
最初は走りながら、オリジナルとはあまりにもかけ離れた見苦しい蹴りなどをやっていたハジメだった。
当然その行動に意味を求める事自体、無意味だ。
だがすぐに体力切れを起こし、オレに力ずくで引きずられる結果となる。
リアルにギリギリなんだから、ムダな事で体力消費してんじゃねえ!
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