元祖変態凱旋

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オレ達は電車を乗り継ぎ、走れる所は走り、ようやく新幹線に乗れる駅に到着した。 朝から何も食ってないので気持ち悪い。 だがそれもようやく終わりが見えてきた。 何とか新幹線の発車時刻に間に合うという事も判明し、オレ達は駅構内にも関わらず座り込んで疲労回復に努めている。 だが落ち着いた途端に尿意を感じたオレ。 走ってる時は気付かなかったが、この感じはマジで漏れそう10分前ってトコだ。 仕方なく体を起こし・・・ 「ちっとションベンしてくるわ。ハジメは?」 オレが聞くと、ハジメは口を開くのもダルかったのか、無言で手をパタパタと振った。 だがここでハジメを1人にして問題を増やされても困る。 このアホは可愛い娘が目の前を通ったり、興味を惹かれるモノを発見したら付いていってしまう恐れがあるからだ。 「絶対ココを動くなよ?言う事をちゃんと聞けたら後でアメ買ってあげるから」 親切なオレの言葉に対して、ナゼか不満気な顔をするハジメ君。 だが反論してくる体力は残ってないようだ。 いくら頭の中身が三才児でもこの状態なら平気だろうと判断して、オレはトイレを探しに行った。
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