『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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そんなページのムダにしかならないようなやりとりが、実に夕方まで続く。 しまいには公園内に生息していたクモの巣にクモを入れても、クモはクモの巣に引っ掛かり、クモは引っ掛かったクモを食べるのだろうか?というどうでもいい談義に華が咲いた。 ここまで来て熱海の『あ』の字も関係ない。 もうタバコなんて今日は見たくないぐらい吸い尽くした。 「てか、泊まるトコ探そうや」 「この公園で野宿は勘弁だしな」 「・・・ストリップ・・・」 ちなみにハジメがここまでストリップに食い付いたワケは単純な理由である。 さっきハジメが握りしめていた闇金のチラシが、元々ストリップのチラシの裏に書かれていたモノだったのだ。 ますますそのいい加減にも程があるチラシで、借りにくる客がいるのか疑問だ。 「冗談だって。さすがに俺だってここまでウサン臭い闇金に手ぇ出す程バカじゃねえよ」 とかハジメは言ってたが・・・ いや、ハジメ君バカじゃないすか もっと怪しく見えない闇金だったら手ぇ出してたでしょ? まぁ、ハジメがバカなら超バカはオレみたいだけどねっ! べ、別に根にもってなんかないんだからっ! ・・・作者取り乱しました。 いや、そんな事はどうでもいい。 この旅館ばっかり立ち並ぶ大通りを見て、いきなり押し掛けて素泊まりさせてくれる所があるか不安なオレ達だった・・・
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