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ハジメは普通に日本語でセガールに話しかける。
「オッサン、俺ら行くわ。サムライ魂忘れんなよ?尊皇攘夷なんかクソ食らえだぜ」
ハジメ君・・・
本当に尊皇攘夷の意味知ってんのかな
当然ハジメの言葉が通じてないセガールは、何やらアウアウ言っていた。
「稲本、こういう時はメキシコ語やブラジル語で何て言えばいいんだ?」
知らんがな
てか、メキシコ語?ブラジル語?
何ソレ?
「あ~・・・・・・バイヤ、コンディース、アミーゴとか言っておけば?」
オレはドコかで聞いたんだか何だか忘れたが、それっぽい言葉をハジメに教えた。
「意味は?」
「知らん」
そもそも発音が合ってるのかすら分からない。
「バイヤ、コンディース!アミィィィィゴォォォ!!」
ハジメは突然セガールに向かって叫んだかと思うと、次の瞬間身をひるがえして走り去っていった。
もちろんオレを置いて・・・
「ち、ちょ!待てハジメ!待てって!!」
オレは慌ててハジメを追いかける。
ナゼならば、見知らぬ駅構内でオレ1人ではドコをどう行き、どのホームに行けばいいかサッパリだからだ。
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