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ハジメとはぐれたら厄介な事になるのは間違いない。
セガールは何やら大声を上げていたが、ハジメが行動に移してしまった以上、どうにもできなかった。
「アミィィィゴォォォ!」
ハジメが突然ダッシュして遅れる事数瞬・・・
オレもよく分からない事を叫びながら全力でダッシュする。
そんなオレ達の消えゆく背中を見ていたセガールの哀愁の影は、地平線まで伸びていた。
・・・いや、駅構内だったから影はないんだけどね
何か突然詩人ちっくに締めたくなりました
日本語も英語も通じなかったセガールのオッサン、あの時はごめんね
もしかしたら言葉が通じない異国の地で、1人不安になっていたかもしれなかったのに・・・
「HEY!HAHA~HA!」
いや、オレとハジメがダッシュしてから、セガールの変な笑い声が聞こえてきたし、それはないな
「・・・おま!ハジメ!毎度の事だけど、前フリもなくいきなり行動すんなよな・・・ハァハァ」
オレは体力のないハジメに追い付くと、軽く息が切れた肩を上下させた。
「稲本、何はぁはぁ言ってんだよ。俺が好きなのか?」
お前のせいだよ!
しかもハジメの方が息切れてんじゃねえか!
ついでに話も中々進まねえよ!
・・・それはオレのせいか
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