『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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ジンは何か警戒に値するのを感じたのか、目を覚ましたとたんに起き上がる。 オレが立ち上がってゼイゼイ息を乱してるのと、下半身裸のハジメが布団に倒れ込んでる姿を見て、何かあったんだろうぐらいには思ったと思うが普通にスルーされた。 まぁ日常の範囲内である。 『あ~、俺じゃなくて良かった』 みたいな顔をしながら、ジンはタバコに火を点けてやがった。 視界の端にハジメが復活するのが見える。 ハジメは頬を押さえながら・・・ 「殴ったね!?」 また定番のアムロのモノマネコースだ。 「・・・歯も食いしばってないのにぃ!」 いやいや、斬新だけどソコかよ!? まぁ、こんなどうしようもない旅行2日目のグダグダな朝である。 さすがに男に顔面騎乗位をされたのは初体験だ。 どうせなら恥ずかしがる女性にムリヤリ顔面騎・・・ あ、いや・・・ オレの性癖はいいか・・・ まぁ、そんな2日目の朝だった。 そして朝メシを食う事もなく旅館を出て、また当てもなく熱海をブラブラさ迷う事になる。 これは旅行なのだろうか?
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