9289人が本棚に入れています
本棚に追加
/992ページ
ジンは何か警戒に値するのを感じたのか、目を覚ましたとたんに起き上がる。
オレが立ち上がってゼイゼイ息を乱してるのと、下半身裸のハジメが布団に倒れ込んでる姿を見て、何かあったんだろうぐらいには思ったと思うが普通にスルーされた。
まぁ日常の範囲内である。
『あ~、俺じゃなくて良かった』
みたいな顔をしながら、ジンはタバコに火を点けてやがった。
視界の端にハジメが復活するのが見える。
ハジメは頬を押さえながら・・・
「殴ったね!?」
また定番のアムロのモノマネコースだ。
「・・・歯も食いしばってないのにぃ!」
いやいや、斬新だけどソコかよ!?
まぁ、こんなどうしようもない旅行2日目のグダグダな朝である。
さすがに男に顔面騎乗位をされたのは初体験だ。
どうせなら恥ずかしがる女性にムリヤリ顔面騎・・・
あ、いや・・・
オレの性癖はいいか・・・
まぁ、そんな2日目の朝だった。
そして朝メシを食う事もなく旅館を出て、また当てもなく熱海をブラブラさ迷う事になる。
これは旅行なのだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!