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そしてさらにオレの斜め前には、小柄だが人相の悪い真っ黒に日焼けしたドレッドヘアー?ツイスト?の男が居た。
栄養士の卵どころか、どっかのクラブの用心棒かブードゥー系のギャングみたいなヤツだ。
こちらも座りながら中々近寄りがたい雰囲気を纏っている。
式の最中に一度目が合ったのだが、やはり友好的な雰囲気には感じられなかった。
赤髪もドレッドも同じくらいの年代に見えたが、やはりこの年頃の男は初対面の相手に対して、無意識に警戒や威嚇をするモノなのだろうか?
しかも数少ない男なのにこんなヤツばっか・・・
だが・・・
ザッと見た感じ、この学校も面白くなりそうだ
生真面目系の連中しかいないよりはよっぽどいい
入学式も無事に終わり、教室へと案内され、初日は顔合わせ程度と説明程度で終わった。
廊下の隅に長椅子と灰皿が設置してある喫煙所があったのを確認していたので、学校が終わるとオレはそこに向かう。
長椅子に腰を下ろし、タバコに火を点けた時だった。
「あの~、ココでタバコ吸ってもいいんすかね?」
オレは声に反応して振り向くと、目の前に居たのはあのビジュアル系赤髪だった。
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