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前作の高校編や番外編でも少し触れているが、オレは元々ファーストフード1本でバイトをしていた。
だが高校3年になってから、元バイト仲間だった先輩にピザ屋に誘われる事になる。
先輩はピザ屋で人手が足りなくなったのと、単純に改造したオレの原付を見て、最初は軽い気持ちで誘ってくれた。
「バイク好きなら絶対ウチの仕事気に入るぜ」
まさか本気でオレがピザ屋のバイトを申し込んでくるとは思ってなかったらしいが、先輩はピザ屋の店長に快く口を聞いてくれた。
後から聞いたのだが、一応このピザ屋は高校生不可だったらしい。
だが先輩の口添えと人手不足という事もあり、お陰様でオレは晴れてウチのピザ屋では特例の高校生ドライバーとなった。
初めてピザ屋へ行った時は、店の前の道路が単線にも関わらず、バリバリに改造された単車がズラッと路駐していて軽くビビッた反面、ワクワクしたのを覚えている。
何台も単車が並ぶ中、端に自分の小さい原付を停める時は少し肩身が狭かったが・・・
漠然と、ふと単車の免許も欲しいと思ったのもこの時だ。
オレは面接した次の日から仕事に入る事となる。
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