『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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待ち合わせしていた駅はオレの家から10分程度だったので、7時過ぎには着いた。 するとジンの姿が見えるので声をかける。 「わりぃわりぃ、一発ヌいてたら遅くなってよ」 「おう!俺も今来たばっかだからよ」 最近30分どころか1時間遅刻が当たり前になってる しかも早朝の一発については、もはやMAXスルー(笑) ま、これが日常なんだな 「ハジメはまだ来てねえのか?」 「みたいだな。まぁ、いつもの事だしホットな缶コーシーでプクイチしようや」 タバコを吸いながら、オレ逹は駅を行き交うサラリーマンや学生を見ていた。 「俺逹もあと何年かしたら、行きたくなくても眠くても毎朝あくせくこうやって働きに行かなきゃなんねんだろうな」 「・・・おう、そうだな」 卒業間近の時期が時期でもあったため、最近は妙に先の事を考える事が増える。 今までのように、眠ければサボるようなお気楽な人生を抜け出さなきゃいけないかと思うと、少し憂鬱だった。 そんな社会人で賑わう朝の駅に、アホの声が響いてくる。 「わーりわりぃ!」 言うまでもなくハジメだ。
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