中学からの刺客

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当時のオレは金髪ではあったものの、ファーストフードでのキャラは普段のオレとかなり違うモノだった。 ファーストフードではどちらかと言うと先輩達から可愛がられるキャラで通っている。 学校とピザ屋ではこんな変態イカレポンチだが、ファーストフードでは『変態性』『暴力性』のカケラすら出してなかった。 二重人格のAB型なもんで(笑) あ、無邪気を装った計画的なセクハラはよくしていたので、『変態性』は出ていたかもしれない(笑) 当時のオレは年相応に見えない童顔だったのとお調子者な性格のせいか、何かと可愛がってくれるファーストフードはとにかく居心地が良かった。 三十路になった今では、腹が出始めてきたただのオッサンですがね そんなキャラだったせいで、店長も新人とオレを絡ませる事に多少不安に思っていたのだろう。 オレとしても、平和でラブコメ的な今のファーストフードの環境をなるべく崩したくはなかった。 まぁ・・・ なるようになるだろ だがここで店長が驚くべき言葉を発した。 「そういや、その新人が稲本の事を知ってるような感じだったぞ?何か面接の時に『稲本さんって人、まだここで働いてるんすか?』みたいな事言われたし。案外お前の知り合いとかじゃねえか?」 何・・・だと?
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