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電車に乗った事がほとんどないため、異常に興奮するオレ。
グリーン車などを見ては、いちいちテンションが上がっていた。
「アレって、どうやって見んの?」
オレは時刻表の見方が分からないため、首を傾げてると・・・
「稲本ってさぁ・・・何気にバカだよな」
ボソッとハジメに言われた。
ハジメに・・・
言われた・・・
しくしくしく
(当時、電光掲示板みたいなのはなく、旧型の1日の時間が数字で書いてあるだけのヤツです)
「ハジメ!あの二階建ての車輌乗ろうぜ!乗れんだろ!?」
オレはグリーン車を指差す。
今になって思えば、周囲の視線が少々痛かった気がしたのは気のせいだろう・・・
「乗れるに決まってんだろうが!本当は普通のキップじゃ乗れないんだがな!混んでない時は乗ってもいいんだぜ!」
そんなオレの質問に、ハジメは即答で答えた。
※乗れません、別料金です
そういやハジメには原付の試験の時も、黄色の点滅は気合い入れれば通ってヨシ!って教えられたっけ・・・
まっとうな常識を持ち合わしていないジンも、別料金の事を知っていただろうに当然オレ逹2人を止めるワケがなく、オレ逹は意気揚々とグリーン車に乗り込んだ。
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