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確かに小妻は見た目はガラが悪いし、体格だって並以上だ。
だがそんなに葛西、武丸予備軍クラスのオーラは感じとれなかった。
もしかしたら小妻が言ってた自称武勇伝は全部実話だったのか?
「そんなにヤベェヤツなのか?」
ミヤビは単刀直入なオレの質問に、しばし考え込む。
「ん~・・・何つったらいいのかなぁ・・・ヤバいっちゃヤバいし、アタシは今後の人生であまり関わりたくない」
ミヤビにしてそこまで言わせる男、小妻。
一体中学で何があったんだ?
「何だよ、ためらいなく人の頭にバットフルスィングしたり、ナイフで刺しちゃう系か?」
するとミヤビはキョトンとした後、事も無げに言った。
「兄ちゃん何言ってんの?あの最悪のヘタレにそんな事する度胸あるワケないじゃん?むしろ兄ちゃんがいつか人刺したりしないかの方が心配だっつの!」
・・・
ん?
・・・んん!?
何か話がよく分からない事になってきたぞ?
てかオレってそんな風に見られてたのか?
こんな爽やかな好青年なのに!
「あ・・・いや・・・イマイチ話が見えてこないのはオレだけか?」
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