中学からの刺客

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会話にすると長くなるので文章で要約すると、つまりこうだ。 小妻は中学の時はヤンキーではあったが、かなりのハッタリ野郎だったらしい。 確かに生まれ持った外見がそれなりにイカつかったのだが・・・ 強い者には地べたを這う程とことん弱く、弱い者には北の将軍様の如くとことん強かったようだ。 それに加えてかなりの自意識過剰プラス超勘違い野郎・・・ ミヤビは小妻をボロクソに言っていた。 「一回調子に乗りすぎて先輩逹にシメられる事になったんだけど、呼び出しくらってからアイツ1ヶ月以上学校来なかったからね。なのに回りには先輩逹にガツンと言ってやったぐらいの勢いだったし。実際は居留守まで使った挙げ句、終まいには先輩逹にとっ捕まったんだけど、シメる気が起きないくらい土下座しまくってたらしいよ。しかも・・・うんたらかんたら」 しまったな・・・ ミヤビの密かなおしゃべり癖に火を点けてしまった 適当に聞き流すのだけも退屈だし、ミヤビのセブンスターでも1本盗もう 吸い終わる頃には話も終わってんだろ 連日の夜遊びが祟って、普段から眠気MAXなオレは、ミヤビのカカト落としが直撃するまで中盤から全く話を聞いてなかった。 てか、ミヤビのカカト落としは本当に痛い。
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