中学からの刺客

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そこでふとオレは思い出す。 「かなり小妻の事ボロクソに言ってるけど・・・そういや一時期小妻が好きだったんじゃねえの?フラれたとか何とか・・・」 オレがそう聞くと、ミヤビは表情だけでなく動きまで数秒固まった。 どうやらオレはいつの間にか『ザ・ワールド』の能力を身に付けていたらしい。 数秒後、ミヤビはようやくかすれた声と共に口を開いた。 「・・・・・・は」 「・・・は?」 「はあぁぁぁぁぁ!!?」 !!! オレは今、非常に疑問がある! オレはナゼ奇声と共にミヤビに殴られたのだろうか!? ナゼ鬼のような顔に突然変貌したのだ!? ミヤビの背中に鬼の顔が浮かび上がっていてもおかしくない程の勇次郎的な右フックだった! ・・・ お母さん お顔が痛ひです ・・・っ!? 「うおっ・・・とぉ!!」 オレは問答無用ですかさず放たれた二撃目の右フックを、後ろにのけ反る事で何とかかわした。 「だぁれがあのヘタレのカスを好きだって!?いくら兄ちゃんでも次言ったら殺すよ!?」 どうやらオレは逆鱗てヤツに触れてしまったようだ・・・
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