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「あのっ!ヘタレがっ!アタシにっ!勝手にっ!つきまとってっ!きたんだろうがっ!」
ち、ちょ!拳の雨が!
・・・待っ!
「そんなん知らねえよ!連続で攻撃してくんじゃねえ!全部サバくにも限界あんだぞ!」
「兄ちゃんなら本気でやっても死ぬこたねえだろ!」
「何だ、そのムチャクチャな理由は!いいからちっとは落ち着け!」
オレはミヤビをなだめるのに必死だ。
高校生の時にハジメとフザけてイタズラをして、襲いかかってきたドーベルマンを相手にしながら逃げ回った時の事を、ふと思い出した。
高校編では書かなかったが、ちなみにその時ドーベルマンに噛まれた手のキズ跡は未だに残っている。
フザけた理由?
単純にドーベルマンが人間を、本気で殺す気で襲い掛かってくるかこないかを検証しただけである。
オレの手は血塗れだわ散々な目に合った。
鎖に繋がれてなかったら結構ヤバかったかもしれない。
・・・
すいません、話が逸れすぎました。
オレは多少落ち着いたミヤビに問い掛ける。
「だって小妻がそう言ってたからよ・・・違ったのか?」
「違うも何も・・・あのクサレ馬鹿・・・次会った時、タマ握りつぶしてやる!」
ミヤビの場合、あながち冗談に聞こえないから恐ろしい。
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