最終章 オレと彼女と時々・・・

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「ハジメがワケを聞いてきたクセに全く聞いてねえじゃねえか」 「いや、これでもちゃんと聞いてたぞ?アレだろ?陽子ってコ・・・キョウコだっけ?とにかくその女子高生とパンツ買いに行ったら・・・何でだか通報されて稲本が取り調べ受けたんだろ?」 「・・・・・・お前ちゃんと話聞く気あった?」 「ないデース♪キャアァァァ♪」 「・・・」 何だかハジメが稲中の前野に見えてきた。 「さ、ハジメ君。拷問に使えそうなモノがそろってるオレの部屋にでも行こうか。まずは軽めに足の指を一本ずつ切り落とすトコから始めるから」 「い、いででっ!いだいって!ちょ!稲本君!?」 掴んだ手首が折れるぐらいの全握力を解放して、優しく引きずってやった。 「ちょ!ゴメンって!取り合えずそこのコンビニ行こうや!ちょっと落ち着こうか!」 「あれ?それとも足の爪をひとつずつ粉砕していく方からが良かった?」 「ごめんって!ジャパニーズレッドフォックスでも食おうや!おごるから!」 「ジャパニーズレッドフォックス?」 聞き慣れない単語に思わず握力がゆるんだ。 「稲本知らねえのか?ムダな雑学には詳しいクセに。赤いきつねに決まってんだろダメ人間が」 ・・・ その後、ハジメはオレに掴まれた手をクルッと捻られて、反射的に下がった後頭部にカカト落としを食らったそうだ。
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