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―2―
「う~ん!!」
メールを送信した後、大きく伸びをする。
何回だろうか………。
こうして、棗くんと出かけるのって。
出かけるって言っても、だいたい私が一方的に呼び出すだけなんだけど。
毎回、嫌な顔をするくせに全然断らないんだよな。
気でも使ってくれてるのかな??
それでもいいんだけど。
無口だし、無表情だし無愛想だけどちゃんと付き合ってくれてるし。
それに、あの綺麗な顔がぶすっとしてるのを見るのがなかなかいいだよね。
それ以外、表情が変わんないけど………。
それでも、付き合ってくれる棗くんは優しいんだろうなぁ。
そんなことを考えている内に、向こうから長身の男の子が歩いてきた。
誰もが振り返るほどの、美形な男の子。
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