70人が本棚に入れています
本棚に追加
―3―
俺は、横で歩く葉月さんを見る。
かなり、真剣に色んな店を見ている。
……………。
どんだけ、弟が好きなんだ??
「目星はついてるのか??」
「ほぇ!?」
急に、話かけたからか変な声を出す。
おまけに、顔も変。
…………、やばい。
ツボに入ったかも。
出来るだけ、平常心保ちつつ話す。
「やみくもに見てても、どれがいいかなんてわからないだろ??」
「あっ!?」
……………、なんで今気づいたみたいな顔をする??
「そ、そうだよね!!」
「普通、言われる前に気づくはずだけど??」
「うっ…………」
葉月さんは、少し目を逸らす。
…………。
本当に気づいてなかったのか。
「はぁ~」
わざとらしく息をつく。
最初のコメントを投稿しよう!