01:ビミョーな関係

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「な、なな何よぉ………」 俺のため息に、ビビりながら上目遣いで見てくる。 ……………。 特に、なんとも思わないけど。 「そんな顔されても、どうしようもないんだけど……」 「うぅ………」 凹んだように、視線を落とす。 「そんなことで、俺が折れるとでも思ったんですか??」 「は、はい」 「単純馬鹿ですね」 おっと、いけない………。 思わず、ポロリと言ってしまった。 いつもの癖で、辛辣な言葉を吐いてしまう。 横をちらりと見ると、叱られた子供みたいに下唇を噛み締めている。 …………、やりすぎた。 どうしようもないほど、空気が重くなる。 こういうときの対処法を、俺は知らない。 「あぁ~、棗くんは厳しいな」 ケロッとしたように、俺の方を向く。
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