和夫一家殺害事件

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和夫氏は、日帝時代によく見られた、慶尚道地方の日本人地主だった。 地主とはいうものの、和夫の家族は日本政府の朝鮮移住政策にしたがって、乗り気ではなかった朝鮮生活を始めたものだ。 公務員だった和夫は、政府の命令にしたがって仕方なく朝鮮へ赴任したのだ。 そのころの日本は、一種の軍事独裁体制で、政府の命令に従わなければすぐに売国奴として排斥されそうな雰囲気があったという。
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