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「僕は危険屋にいるとは言え本職は情報屋です。言わばただの提供者なんですよ」
続いて出てきた【情報屋】とは…
その名の通り情報を商品として扱う職業。
「じゃあ新聞なんて読んでないんで情報集めて来いや!!」
スクリューの表情一つ変えずに対応してくる様子を見て、ついにシドは怒鳴り声をあげて、盛大にキレた。
「はぁ…そういった情報というのはメンバーが全員集まってから一度で済ませた方が良いでしょ?シドに話している最中に来られたら二度手間でしょう」
「そりゃそうだけどよ…」
むやみにキレたもののそんな後のコトまで考えていなかったので、反論は全く無かった。
「理解してもらえましたか?」
「…チッ」
シドは悔しそうに舌打ちをした後にスクリューに背を向けて、窓枠に座りながら頬杖をついた。
「?なあスクリュー」
「何ですか?」
「こっちに向かって爆走してる女が見えるぞ」
あまりにヒマ過ぎて街の風景を眺めていると、此方へ向かって一人の少女が走ってきているのが確認出来た。
「ルキじゃないですか?来るように言っておきましたから」
スクリューは確認もろくにしないで、いかにも興味無さげに言った。
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