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スクリューは興味無さげに言った。
一方シドは窓枠から降りて、肩を回したりして暇潰しにストレッチをしていた。
そうしていると、二階への階段を上がってくる騒がしい音がシドとスクリューのいる危険屋のホームへと近づいてきていた。
「よっし!セーフ!!」
そう叫んでドアを壊さんばかりの勢いで開け放ち、息を荒くしている、赤髪でシドと同じくらいの身長と年齢の少女。
名前は【ルキ=スフィア】。
現在バイト中。
「ってあれ?二人とも何か静かだね」
勢いよく入ってきて叫びまでしたのに、シドとスクリューは目を合わせて沈黙していた。
「セーフってむしろ一時間も早く来てんぞ?」
ルキに言っておいた集合時間は午前十一時だったのに現在午前十時。
その場にいた全員が廊下に掛けてある時計に目をやる。
その時やっとルキは時間を間違えた事に気付いた。
「何を急いでいるんかと思ったら、時間を間違えていたのか」
呆然としているルキの背後から一人の黒髪の青年がルキの背を押して奥に入れて入ってきた。
彼の名前は【鍵沼 仁-カギヌマ ジン-】。
危険屋のメンバー。
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