373人が本棚に入れています
本棚に追加
「だってだって~、次遅刻したら問答無用で減給するってシドが~」
余談だがルキは遅刻魔。
「そりゃあ毎度毎度遅刻されたらそんぐらいの処置は当然だろうが!」
「分かんないかな~、そこが私のチャームポイントなんだから伸ばしていこうと思えない?」
「遅刻を伸ばした先に待ってんのはニートか引きこもりだろうが!」
睨み合っているシドとルキの間に火花が散っていた。
「シド、減らす元である給料はあるのか?」
鍵沼が冷たく言い放った一言で喧嘩は消えてしまった。
「はい!全員集まったので、そろそろ今回の依頼についての情報を伝えておきます」
スクリューは新聞を音を立てながら閉じて、注目を集めた。
「という事は昨日も逃がしたのか?例の通り魔は」
「ええ、逃げ足が異様に速くて…しかもシドがしっかりしていなくて」
「やっぱりか」
「シドだって不真面目じゃんか!」
三人の集中砲火がシドに向けられていた。
「お、おい!何で俺だけのせいって事で話進めてくれてんだよ!」
シドは声を張り上げて反論を試みたのだが、三人から攻められてしまうと弱気になってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!