序章~不幸に不幸は重なるもの。これを『超不幸』という~

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つくよの周りに四角い何かが漂いはじめる。 何だろこれ。 何かがつくよに吸い寄せられていく。 そして何かはつくよから離れて行った。 …なるほど。 つくよの体から力が抜けていく。 どうやら何かに力を奪われたようだ。 ったく…目の前のアレ、どうしようかな。 「やぁ。君が夕闇つくよちゃんだね?」 若いのに白髪、超長身で純白のタキシードみたいなものを着た男が不良たちの前に立った。 「…うん。そうだよ。」 「…おかしいな。高校2年生って聞いてたんだけど、中学2年生だったのかな。小さいし。」 「あなたが…大きいだけだよね?」 「ち…ちょっと待って。殺意やめて。君は大きいよ!僕が大きすぎるだけなんだ。」 この男…199cmぐらいかな。 ちなみに私は154cmです☆ 「んで?何の用?」 「あ、そうだった。僕と闘ってほしい。」 ズバッとすごい事言ってきた… でも、私今力盗られたばっかりなんだけど。 「嫌だと言ったら?」 「君を僕の部下にする。」 私は命令されるのが嫌いだ。 「…分かった。闘ってあげるね。」 「…ありがとう。」
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