序章~不幸に不幸は重なるもの。これを『超不幸』という~

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「やっと起きたかい?」 「やっとって…何分ぐらい寝てたのかな?」 「うーん、360分ぐらいかな。」 そんなに… …ここは恐らくこの純白の男のアジトみたいな所だろう。 「そういえば、あなたの名前。」 「僕に名前は無い。呼び方は…何でもいいよ。」 「んじゃあ俺様イケメンね。」 「…すまない。何でもいいと言った僕が悪かった。ザクアと皆呼ぶ。」 「じゃあ最初からそう言って欲しかったな。」 「…すまない。」 「で。私をここに連れてきて何するつもりなのかな?」 「君に…このギルド『黄昏の月』の大将を任せたい。」 「…突然そんな事言われて素直にYESって言う人がいるのかな。」 「君、抜け目無いね…どうすれば信じてくれる?」 「…私の力を奪ったヤツを調べてくれるなら。_それとも、アナタ達が奪ったのかな?」 …違う。私は力なんてどうでもいい。 何でこんな事言っちゃったんだろ。 「…分かった。全力を尽くすよ。」 まぁいいか。
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