序章

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なんとかトイレに間に合いほっとして手を洗いドアを掴んだとき両方の車両から大勢の悲鳴がきこえてきた。 この車両は5両編成である。 少年がいるのは2両目にいる。 席があるのは3両目だ。 「キャー!!」 女性の声が聴こえてそのあとにかすかに父ちゃんの声もきこえる・・・。 扉に耳をあて耳を凝らすと・・・。 「隠れろ!!絶対くるなよ!!何があってもお前は俺と母さんの子だからな!!」 そう聴こえた。 壁越しだがこの扉をあけたらいけないと思った少年はロックをしっかりし、がたがたと体を震えていた。 ほんの数分後には静かになっていた・・・
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