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トイレから出た少年は自分の席がある車両の扉をあけるとそこには大量の人の死体・・・。
魔法の痕跡がいたるところにある。
少年は両親を探した。
父をみつけ恐る恐るかけよった
。
「いい・・子だな・・・ちゃんと出なかったんだな?」
笑顔で父親は少年の頭をなでた。
「母さん・・・は?どこにいる・・・?」
少年は母さんを探したが倒れこんだ人がたくさんおり血で顔があまりみれずこの光景のなかで探すのは少年には酷であった・・・。
その光景を父には伝えられず震えた声で。
「父ちゃん・・・母さんみつからないよ・・・ごめんごめん・・・」
父親はこちらに顔をむけて少し笑みを浮かべる。
「はは・・・いいんだ・・母さんとは天国で会える・・から・・・お前はじいちゃんの家に行きなさい・・・そして立派に生きるんだ・・・じいちゃんに困ったら頼るんだ・・・父さんの父さんだから・・・な?」
「父ちゃん・・・うぅ・・・」
涙の雫が頬を伝い父親の額に落ちた。
「泣いているのか?泣くな・・・男だろ?父さん目がみえなくなってきたみたいだ・・お前は生きるんだ・・・絶対に・・・母さんと一緒にみてるからな・・・ずっとずっと一緒だから・・・成長姿みたがったが・・・ご、ごめんな・・・」
そういうと父親はゆっくりと
目を閉じ一生口を開くことはなかった・・・
「父ちゃん!!父ちゃん・・・父ちゃん・・・嫌だ、いやだ!!いやだーー!!!」
そのまま涙を流しながら少年は倒れた。
その後すぐに
「生存者あり!生存者あり!すぐにこい!!」
警察が駆けつけて少年は助かった・・・
この事件後、両親を失った少年は父の遺言を聞くかのように祖父と一緒に住むことになった。
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