はじまり

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夏休み明け・・・ 階段をどたばたと少年が下りてきた。 「やべー・・・じいちゃんご飯ー!!今日が初の登校なのに小学校遅れちゃう!!」 そういうとすぐに茶の間のテーブルに座った。 最近、茶の間の畳を変えたばかりなので畳のにおいがする。 「はいはい」 じいちゃんはその様子をみてゆっくりと動く。 少年はその行動をみていると同時に家に飾られている時計をみて・・・ 「あー!!もう遅れちゃうからご飯はいいや!いってきまーす」 ご飯をついでいる間に行ってしまった。 「これ!せっかくついだのに!!」 少年は声が聴こえてないかのように外に急いで出て学校に行った。 追いかけるように玄関に出て、少年の後ろ姿をみた。 「数ヶ月前あんなことがあったのに・・・あの子はあんなに必死に生きてる・・・がんばるんじゃぞ・・・」 祖父はみえなくなるまで少年をみていた。
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