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昼休み。
今は佑輝と俊也が、購買でパンを買っている最中だ。俺は母親が弁当を作ってくれているので、付き添いで来ているだけだ。教室から購買は近いので、生徒は俺達を合わせても数人だ。
適当に購入を済ませた後、教室に戻って昼食をとっていた。
「龍我~あんたも真希のお見舞い行く?」
「はぁっ!?」
いきなり後から、飛鳥の声がしたので振り向くと、飛鳥は俺と背中合わせの状態で女友達数人と昼食を食べていた。
「行きたいなら連れて行ってあげてもいいわよ。ゆ、佑輝もどぉ?」
振り向かずに飛鳥は言う。
な~んだこいつ、水野と俺を理由にして、佑輝と居たいのか。ちょっとからかってやろ。
「佑輝と二人で行けば良いじやん。」
「ちょ、ちょっと!何言ってんのよ!ゆ、佑輝と二人…なんか、む、無理に、き、決まってんじゃん!ねえ佑輝!?」
相変わらず振り向かずに言う飛鳥。気付いてるかわからないけど、耳真っ赤だからね?
「俺は別に良いけど。二人よりは多い方が水野も喜ぶんじゃね?」
「そ…そうよね!うんじゃあ三人で行きましょ!」
「………俺は…?」
「「「あ、居たんだ。」」」
俊也は少しの間、固まっていた。
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