はじまり

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それから、れんはいつもよりマメに連絡をくれるようになった。 家族で出かける事は無かったが、誰といつどこに行くか、仕事中も電話やメールをしてくれるようになった。 一緒に居る時は、二人の将来の事を話したり、楽しい時間を送っていた。 私には、れんが必要だった。 二人で深夜まで会う― でも、 れんは、自分の家庭のあるあの家へ帰って行く― いてもたってもいられなかった。
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