蒼に染まる

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いきなり池に落ちてから早3日が経った。 あのあと見事に風邪を引いたあたしは熱をだし床にふせっていた。 看病してくれたのは小十郎さんっていう強面だけど、容姿に反してお粥など作ってくれる優しいお兄さん。 途中、どこから来たのかだのどこに行こうとしてただの聞かれたけれど、自分が答えたものに対しての小十郎さんの反応はいま一つだった。 「政宗様」 「小十郎か、どうした?」 「あの者の所在を調べさせましたが何一つわからないとのこと」 「そうか…あいつを呼べ」 「はっ!」 「調子はどうだ?」 「おはようございます小十郎さん。小十郎さんのお陰ですごく元気になりました。ありがとうございます✨」 「そうか。治ったばかりですまねえが、政宗様がお呼びでな。ついてきな」 「はい」 とことこと後をついて行く。 床にふせった後に知ったのだが、始めに会ったあの少年は政宗というらしい。なんでもこの城の城主であり、あの伊達政宗だというのだ。 (教科書の伊達政宗ってオジサンだったしなぁ…) 元々勉強が苦手な為に、教科書の人物などまじまじと見たこともない自分 (本当に戦国時代にきちゃったのかな?) 「good morning ようやく治ったみたいだな 」 「ぐっ…good morning政宗?」 「what…お前南蛮語話せるのか?」 「南蛮語?…あぁ、英語ね。すごい苦手だけど少しならわかるよ。授業で一応習ったわけだし?」 「all right.お前…名は?」 「しゅう」 「しゅう、この前はすまなかった。まさかお前が女だとは思ってなくてよ。smallとはいえ胸を見たんだ。殴られても仕方ねえと思ってる。」
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