二人の国

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「あぁ、今日もいい天気だな」 「そうね!気持ちがいいわ!!」 朝。 国の住民達が 家から外へでてくる。 楽しそうに会話を楽しんだり、深呼吸したりとさまざまだ。 この国は治安もとても良く、気候も安定しているため多くの住民が暮らしていた。 「ねぇ、お父様!今日はせっかくの休日よ?お母様と三人でピクニックに出かけましょうよ?」 すると10代半ばほどの少女が、嬉しそうに庭に立っている男性に飛びついた。 飛びつかれた男性は、目を細めながらその少女の頭を優しく撫でる。 少女はくすぐったそうに笑うと、家の中へと走り出す。 「お母様!いいでしょう?ピクニック行きましょうよ!」 そして、キッチンで朝ごはんを作っている女性へ後ろから抱き着いた。 「あら、いいわよ。でも先に朝食を食べましょうね?」 その女性も少女の頭を撫でると、すでに出来上がった朝食を机の上に並べた。 「さぁ、お父さんを呼んできて?三人で食べましょう」 「はぁーいっ!」 母親にそう言われた少女はまた来た道を戻り、庭にいた父親の手を取りテーブルの元へと連れて来る。 「では、いただきます」 「いただきます」 「いただきまーす」 そして少女の周りは、今日も平和に過ぎていく。
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