二人の国

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そして、お昼頃。 「よし、準備できたし行くか?」 「そうね、行きましょうか」 「えへへ、やったぁ!!」 少女は嬉しそうに、サンドイッチの入ったバスケットを抱えながら、車に乗り込んだ。 「シートベルトはちゃんとしたかい?」 「うん!したよぉ」 運転席にはお父さん、 助手席にお母さん。 少女は後ろの座席に乗り込んだ。 「よし、それじゃぁ出発!」 お父さんは元気良く言うと、車を動かした。 車は順調に道を走っている。 「ねぇねぇ!どのくらいで到着するの?」 窓の外の景色を楽しみながら、楽しそうに聞く。 「そうだなぁ、だいたい1時間ぐらいかな?」 「そっかあ!」 そして特に何もすることが無いので、少女はそのまま外の景色を見続ける。 しかし、見ている間にウトウトと睡魔が襲ってきた。 「すーすー…………」 そして、お父さんに質問してから5分も立たないうちに、眠ってしまう。 まさかこの幸せ一杯のピクニックが、地獄への旅立ちになろうとは……夢にもみずに…………
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