男鹿と古市の日常

2/5
前へ
/5ページ
次へ
朝6時。 「ビエエエエん!!」 「あがががががが!!」 朝から盛大な電気ショックを浴びてしまった。 「だーかーら!セミぐらいでビビるなっての!」 「ダ、ダーダー!!」 けれど、ベル坊は泣き顔でタンスの隅を指差し、ガタガタ震えている。 「なんだってんだよ……」 男鹿はベッドから降り、近くに寄ってみた。 ……黒光りする体。なんか動いてる触覚。何よりもそのサイズ。 「随分デカいゴキブリだな…」 「ダ、ダー!!」 ヒョイとゴキブリをつまみ上げ、窓を開ける。ベル坊が一気に部屋の反対側に飛んだ。 「……たく、お前は主婦か?おら、帰れ、自然に。」 思いっきり窓から外に投げた。 が、そこでちょうど悪くあの男が通りかかった。 「あ。」 玄関前にいた古市に、ゴキブリが降りかかった。 「あ?」 古市は頭の蠢いている何かを掴んだ。 そして、手にある何かを見た途端、 「…!!……」 バタン! 「……お前も主婦かよ…」 気絶した。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加