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朝6時。
「ビエエエエん!!」
「あがががががが!!」
朝から盛大な電気ショックを浴びてしまった。
「だーかーら!セミぐらいでビビるなっての!」
「ダ、ダーダー!!」
けれど、ベル坊は泣き顔でタンスの隅を指差し、ガタガタ震えている。
「なんだってんだよ……」
男鹿はベッドから降り、近くに寄ってみた。
……黒光りする体。なんか動いてる触覚。何よりもそのサイズ。
「随分デカいゴキブリだな…」
「ダ、ダー!!」
ヒョイとゴキブリをつまみ上げ、窓を開ける。ベル坊が一気に部屋の反対側に飛んだ。
「……たく、お前は主婦か?おら、帰れ、自然に。」
思いっきり窓から外に投げた。
が、そこでちょうど悪くあの男が通りかかった。
「あ。」
玄関前にいた古市に、ゴキブリが降りかかった。
「あ?」
古市は頭の蠢いている何かを掴んだ。
そして、手にある何かを見た途端、
「…!!……」
バタン!
「……お前も主婦かよ…」
気絶した。
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