怨念

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時間を潰すためだけの無意味な徘徊を続けていた。 右に、左に、路地を進んだ。 目的地なんてなかった。 ただ、なにも考えずに陽が落ちていけばいいと思った。 いつの間にか公園のすぐ近くに来ていた。俺が正平をイジメた公園に。 入口に立って狭い園内を眺めた。 訪れる人がいなくなった公園はひっそりと静まり返っていた。
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