リプレイ

学校

誰かは分からないが、イジメを知っているやつがいる。

それは、最も恐れていた事態だった。

正平が自殺した理由──。
考えないようにしていた。きっと他に原因があったんだろう。責任を別に転嫁した。
一度考え出すと、螺旋のようにそればかりが頭から離れないようになって、俺は学校に来れなくなった。

──俺達が正平をいじめた。

なにもない床が、ぐるぐると渦を作りながら反時計廻りに回転していく。
バレるかもしれない。
崩れ落ちそうになる脚に力を込めながら踏ん張った。