沈黙

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そう、と呆れたように呟くと沙代子の口から溜め息が漏れた。 「智基、いつまでそうやって引きこもっているつもりなの?」 何も答えなかった。 「あんな出来事があってつらいのは分かるけど、他の子はもう学校に来ているのよ」 待っても、俺からの返事は得られないことを悟ると、沙代子は部屋を出て階段を降りて行った。
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